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書籍名 条件付監査意見論
著 者 永見 尊
定 価 \3,675(本体\3,500+税5%)
発行年月日 2011/03
サイズ A5判・248頁
書籍Nom. ISBN 978-4-7658-0555-1


 

目次
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2011.6 雑誌「会計監査ジャーナル」(2011年7月号)に石原俊彦先生(関西学院大学)による書評が掲載されました。
2011.8 雑誌「會計」(2011年9月号)に鳥羽至英先生(早稲田大学)による書評が掲載されました。
2011.11 雑誌「企業会計」(2011年12月号)に千代田邦夫先生(熊本学園大学)による書評が掲載されました。
機関誌「産業経理」に山浦久司先生による書評が掲載されました。
2011.9 日本監査研究学会 平成23年度監査研究奨励賞 受賞
条件付監査意見論

・なぜ条件付監査意見は廃止されたのか
・未確定事項とは、監査理論上どのように説明されるのか
・条件付監査意見は、財務諸表の信頼性の保証という枠組みのなかで、どのように位置づけられるのか

 制度的には廃止となっているが、これまで明らかにされることのなかった条件付監査意見の現代的な意義を問い直し、「財務諸表の信頼性の保証」と「情報提供機能」という監査の役割の視点から、ゴーイング・コンサーンを含む未確定事項を監査人の役割からどのように捉えるのかを解明する。

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目次

序章 本研究の目的,問題提起および構成

1.本研究の目的

2.本研究における問題提起

3.本書の構成

第T部 条件付監査意見の史的展開

第1章 アメリカにおける条件付監査意見の起点

1.はじめに

2.アメリカ経済の動向と会計プロフェッション

南北戦争後の経済とイギリス会計士の流入
会計プロフェッションの発展

3.監査証明額縁説とさまざまな限定意見
さまざまな形の監査報告
監査証明額縁説
第一次大戦後の証券ブームを背景とした限定意見の頻出
監査報告書に記載されたさまざまな限定意見
アメリカにおける限定意見伝達の構図

4.条件付監査意見の記載様式と内容
最も早期の条件付監査意見
条件付監査意見の記載パターン
条件付監査意見の対象

5.おわりに

第2章 1960年代に至る監査報告基準の進展と条件付監査意見の記載実務
              
1.はじめに
1929年大恐慌と財務諸表監査の法制化
本章の問題意識

2.監査報告基準の進展
「統一会計」と「財務諸表の検証」
「会社会計の監査」
「独立会計士による財務諸表監査」とASR第7号
SAP第1号「監査手続の拡張」
ASR第21号と「監査基準試案」
SAP第23号とその後の動向
ASR第90号とSAP第32号

3.限定意見と条件付監査意見の記載実務
監査意見に限定を付す場合の挿入句の記載実務
未確定事項を対象とした条件付監査意見の監査報告実務
ゴーイング・コンサーン問題を対象とした限定意見

4.おわりに

第3章 条件付監査意見の廃止を巡る議論
              
1.はじめに

2.未確定事項に対する会計・監査基準の整備

会計基準における未確定事項の開示規定
未確定事項および条件付監査意見に対する監査基準の進展

3.条件付監査意見の削除を巡る基準設定機関の動き

4.条件付監査意見の廃止を巡る賛成意見と反対意見

条件付監査意見を削除することに賛成する議論
条件付監査意見を削除することに反対する議論

5.監査基準審議会の議論
論点1:監査報告あるいは監査機能における条件付監査意見の意義
論点2:条件付監査意見の警戒信号としての有用性と代替案の模索
論点3:条件付監査意見は誤用や乱用をもたらしているのか
論点4:条件付監査意見は法的防御となるか
論点5:条件付監査意見の削除とともに,未確定事項を理由とした意見差控も禁止されるべきか
論点6:条件付監査意見をゴーイング・コンサーン問題に限定して残すべきか
論点7:ゴーイング・コンサーン問題に対して“except for”付限定意見が認められるべきか

6.監査基準審議会の結論と現行の規定
SAS第58号
SAS第59号
SAS第58号とSAS第59号に対する批判
SOP94-6とSAS第79号

7.おわりに

第U部 未確定事項の多面的検討

第4章 未確定事項に対する監査判断プロセス

1.はじめに

2.監査報告における実施概念と未確定事項

実施概念の枠組み
事例による総合的な検討

3.ゴーイング・コンサーン問題の判断プロセスと実施概念の問題点
ゴーイング・コンサーン問題の判断プロセス
Carmichaelが示す実施概念の矛盾点

4.おわりに

第5章 個別の未確定事項とゴーイング・コンサーン問題の峻別

1.はじめに

2.監査手続における両者の相違

個別の未確定事項の監査手続
ゴーイング・コンサーン問題の監査手続
それぞれの未確定事項に対する監査手続から導かれる3つの相違点

3.重要性判断における両者の相違
個別の未確定事項における重要性判断の尺度
ゴーイング・コンサーン問題における重要性の判断尺度
Boothe Computer社の事例

4.意見差控の意味するところ
個別の未確定事項を理由とした意見差控
ゴーイング・コンサーン問題を理由とした意見差控

5.おわりに

第6章 リスク概念から捉えた偶発事象会計とゴーイング・コンサーン問題

1.はじめに

2.リスクの構造と測定要因

リスクの概念構造
リスクと不確実性との関係

3.ビジネス・リスクと偶発事象会計

4.ビジネス・リスクとゴーイング・コンサーン問題の監査

ビジネス・リスクの構造要因とゴーイング・コンサーン問題
ゴーイング・コンサーン問題における「重大な疑義」の意味

5.おわりに

第V部 財務諸表の信頼性の保証の枠組みにおける条件付監査意見の意義

第7章 継続企業の公準の位置づけとゴーイング・コンサーン問題がもたらす情報リスク

1.はじめに

2.継続企業の公準の位置づけ

3.継続企業の反証が財務諸表の信頼性にもたらす影響

ゴーイング・コンサーン問題がもたらす情報リスク
Crawford Clothes社の事例分析

4.企業の経営危機の進展に応じた監査人の対応〜Chrysler社の事例〜

5.おわりに

第8章 未確定事項を対象とした条件付監査意見の意義

1.はじめに

2.条件付監査意見における「条件」の意味とDesirability仮説

Desirability仮説に基づく条件文の理論的解釈

3.個別の未確定事項と条件付監査意見
個別の未確定事項を対象とした条件付監査意見の意義
公正価値を巡る未確定事項の問題

4.ゴーイング・コンサーン問題と条件付監査意見
命題の妥当性と会計公準
信念に対する確信の程度と条件付監査意見

5.おわりに

結章 本研究の総括,意義および課題

1.条件付監査意見の史的展開

2.監査基準審議会による条件付監査意見の議論の問題

3.本研究の意義

4.本研究の課題

補遺1 19世紀中頃から20世紀初頭に至るイギリスの監査報告の動向

19世紀後半における監査報告の動向
2本立ての監査報告
2本立ての監査報告が生み出された背景

補遺2 予測の確度・乖離からのアプローチにおける未確定事項

予測の確度・乖離から捉えたリスクの尺度
分類としてのリスクと不確実性
予測の確度・乖離からのアプローチにおける未確定事項


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