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書籍名 内部統制の理論と制度
執行・監督・監査の視点から
著者 鳥羽 至英
定価 \4,620 (本体\4,200+税10%)
発行年月日 2007/05
サイズ A5判・488頁
書籍Nom. ISBN 978-4-7658-1524-6
2008年 日本内部監査協会 青木賞

▽CD-ROM付
 内部統制事例分析集

▽内部統制情報ダウンロードサービス付
目次
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内部統制の理論と制度・鳥羽至英

大改訂! 会社法・JSOX法に対応
皆様の強いご要望にお応えしまして、旧本「内部統制の理論と実務」を大改訂(改題)。

経営者・監査役・内部監査人・公認会計士など、さまざまな視点から、内部統制を説明。
COSO報告書・会社法・JSOX(金融庁)実施基準を踏まえ、内部統制におけるコーポレート・ガバナンス、マネジメントシステム、リスクマネジメント(リスク管理規程)、基本方針の設定、文書化、内部監査、内部統制報告書などを網羅的に解説。

「Let's think」で内部統制についての問題を設定。

「文献紹介」では内部統制についての書籍等を紹介。
「用語解説」で用語について詳しく説明。
新たに「会社トピックス」を新設し、各社における内部統制システムの構築の実例を紹介。
さまざまな統計調査を用いて、理解を助ける素材も収録。
CD-ROMでは、下記の企業不祥事について内部統制の視点から分析した、内部統制事例分析を18社収録。

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【NEW】
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▽内部統制情報ダウンロードサービス付
追加の内部統制事例や関連情報を、本書ご購入者に限り改訂時までダウンロードが可能


目次

序   文――改訂・改題にあたって――
読者の皆様へ―本書の利用について
               
第1部 内部統制の枠組み

第1章 内部統制の展開――概観

1 内部統制をめぐる大きな流れ                
2 内部統制概念―― 2 つの定義                
3 内部統制の多面的意味
               
内部統制と財務諸表監査――公認会計士にとっての意味
内部統制と経営――経営者にとっての意味
内部統制と法――内部統制概念の法的認知
内部統制とコーポレート・ガバナンス
内部統制と機関投資家・利害関係者
内部統制と監督官庁
内部統制と自主規制機関
4 内部統制の史的展開                
アメリカにおける内部統制の展開                
わが国における内部統制の展開


第2章 企業経営を支える基本的な仕組み

1 コーポレート・ガバナンス                
2 マネジメント・システム                
3 内部統制



第3章 内部統制概念
              
1 COSOフレームワーク               
2 COSOフレームワークの特徴               
3 内部統制に対する誤解と過度の期待               
4 本書における内部統制概念――COSOフレームワークに基づいて


第4章 内部統制・企業経営・コーポレート・ガバナンス
              
1 コーポレート・ガバナンスとその態様               
2 会社の機関               
3 会社の機関の職務と会社の業務
              
執行
監督
監査
4 経営と会社の機関
5 コーポレート・ガバナンスの基本型               
6 内部統制とコーポレート・ガバナンス               
7 内部統制をとらえる視点――立場によって変わる


第5章 内部統制とマネジメント・システム

1 内部統制と内部統制システム
2 マネジメント・システムと内部統制の構成要素との関係

内部統制と経営判断
計画(P)と内部統制
遂行(D)と内部統制
監視(C)と内部統制
3 内部統制とISO 認証取得


第6章 企業経営と執行・監督・監査

1 執行

監査役会(監査役)設置会社の場合
監査委員会設置会社の場合
2 監督
監査役会(監査役)設置会社の場合
監査委員会設置会社の場合
3 監査
監査役会(監査役)設置会社の場合
監査委員会設置会社の場合


第7章 内部統制と会社法

1 コーポレート・ガバナンスと連動した内部統制

「体制」として規定された内部統制
2 会社法の規定にみられる内部統制概念
監督機関(取締役会)に関連する内部統制(体制
執行機関(代表取締役)に関連する内部統制(体制)
監査機関(監査役会・監査役)に関連する内部統制(体制)
3 内部統制に関する会社の機関の職務と相互作用
内部統制システムの構築に関して
会社法が構想する内部統制システム構築のプロセス
内部統制システムの機能状況の評価と監査役による監査報告
4 会社法における「体制」の意味
「取締役会決議」の実態調査
会社法施行規則第100 条第1 項に規定する「体制」
会社法施行規則第100 条第3 項に規定する「体制」
財務報告の適正を確保するための「体制」



第2部 内部統制の構成要素

第8章 統制環境

1 統制環境の中核としての社内の風通し
2 市民社会の一員としての企業と統制環境
3 経営者の強い意志や行動に支えられる統制環境
4 内部統制のインフラとしての統制環境
5 コーポレート・ガバナンスと関係する統制環境
取締役会の監督機能を支援する統制環境
代表取締役の経営執行機能を支援する統制環境
監査役会の監査機能を支援する統制環境


第9章 リスクの評価

1 リスク概念
2 リスクの枠組み
コーポレート・ガバナンスのレベルでのリスク
マネジメント・システムのレベルでのリスク
リスク・マップの利用

3 リスクの評価とリスク・マネジメント


第10章 統制活動

1 統制活動を支える基本原理――内部牽制
2 統制手続の文書化
3 リスク・アプローチによる統制活動の構築


第11章 情報と伝達

1 内部統制の機能を支える情報と伝達
情報の機能状況
伝達の機能状況

2 社内通報制度の機能状況
3 リスク・コミュニケーション


第12章 監視活動

1 経営執行の枠組みのもとでの監視活動
2 監督系列に属する日常的監視活動
3 評価系列に属する自己申告型業務評価(CSA)
自己申告型業務評価(CSA)の意義
自己申告型業務評価(CSA)を導入するための環境


第3部 内部統制システムの構築・評価・開示・監査


第13章 内部統制と内部監査

1 内部監査の性格――執行の枠組みのなかで行われる監査
内部監査機能の必要性と組織化
内部監査の報告先
2 企業組織における内部監査部門の位置づけ
内部監査機能の分散化と治外法権化
内部監査部門の役割と組織上の位置づけ
監査役会のもとに組織化された内部監査部門の意義と課題
3 内部監査の主題
4 内部監査のアプローチ――自己申告型か摘発型か
自己申告と言明の監査
自己申告型業務評価(CSA)と内部監査
5 監査役(監査委員会)監査と公認会計士監査との関係
監査役・監査委員会との監査協力
公認会計士との監査協力


第14章 内部統制と財務諸表監査

1 内部統制リスクと試査範囲の決定
2 内部統制と証拠資料の信頼性の評価
3 内部統制と資産の保全
4 財務諸表の信頼性を支える総合的な基盤としての内部統制システム――状況証拠としての内部統制
5 経営者の受託責任の遂行の手段としての内部統制システム
6 内部統制報告書に対する公認会計士の関与――その信頼性の保証
7 財務諸表の適正表示の枠組みのなかでの内部統制


第15章 内部統制の開示

1 内部統制に関する開示の理論
開示されるべき内部統制の範囲
開示されるべき内部統制の機能状況についての時間枠
内部統制の開示内容についての質の保証
2 アメリカにおける内部統制報告実務
3 わが国における内部統制の開示実務
有価証券報告書に開示された内部統制システムについての理解(2004 年)
営業報告書における経営者の内部統制システムに対する認識(2004 年)
取締役会決議における内部統制システムの構築の試み(2005 年)
コーポレート・ガバナンス報告書における内部統制の開示(2006 年)
金融商品取引法のもとでの内部統制報告書の監査


第16章 内部統制システムの確立への道程

1 内部統制システムの構築に向けた社内意識
2 内部統制システムの確立に向けてのリーダーシップ
3 内部統制システムの確立のためのグランド・プラン
基本ステップT―内部統制システムの構築に向けての環境作りと基本方針の決定
基本ステップU―リスクの識別(洗い出し)・評価と業務プロセスへの統制手続の組み込み
基本ステップV―統制手続の有効性の検証と内部統制の評価・その後の対応
基本ステップW―内部統制システムについての開示と監査役会(監査役)・監査委員会の監査


第17章 金融商品取引法における内部統制報告制

1 内部統制報告制度の担い手――経営者と公認会計士
経営者側の取り組みとそれに対する公認会計士の対応
2 財務諸表上の主張(アサーション)と統制活動の文書化
重要な事業拠点の識別と重要な業務プロセスの決定
サブ・プロセスに関連するリスクの識別
特定のサブ・プロセスについてのリスク・コントロール・マトリクスの作成
統制手続の有効性の評価


第18章 内部統制についての今後の展望

1 内部統制に関する経営者の言明の制度化と監査
会社法における内部統制監査――取締役の職務の執行の監査
金融商品取引法における内部統制監査――内部統制報告書の監査
内部統制監査の本質――「言明の監査」か「非言明の監査」か
財務諸表に対する監査意見と内部統制報告書に対する監査意見の整合性

2 財務報告に対する内部統制と財務諸表の適正表示
財務諸表監査と内部統制報告書監査の結合
財務諸表監査への内部統制報告書監査の統合

3 会社全体の内部統制の枠組み
業務のモニタリングのあり方――集中化か分散化か
4 内部統制コストの測定のための枠組み
5 主張(アサーション)指向の内部統制の評価
PCAOB枠組みの汎用性


補章1 監査の主題と会社法監査の態様

1 監査の主題
2 監査役監査の主題と枠組み
二重構造をもつ株式会社と経営者の受託責任
経営者の受託責任と内部統制システムの構築
監査役監査の主題と会社法施行規則第129 条の関係
経営者の受託責任と監査役の役割
内部統制と監査役会監査報告書
内部統制システムの構築の決定に関する監査役監査の主題

3 監査役監査の認識領域
会社法関連規則の意義――監査役監査の主題
4 監査委員会監査の枠組み
監査委員会の制度と監査委員会監査の成立基盤
内部統制と監査委員会監査報告書


補章2 法と内部統制

1 内部統制概念が法的に認知されるまで――概観
2 急速に深まる内部統制に対する司法の理解


付録CD-ROM

1 内部統制事例分析
日本商事新薬副作用死亡事件
富士重工業欠陥車隠し事件
NEC 防衛装備品納入代金水増請求事件
クボタ鋳鉄管ヤミカルテル事件
雪印食品輸入牛肉偽装事件
東京電力原子力発電所点検記録改竄事件
ブリヂストン栃木工場火災事故事件
ソフトバンクBB顧客情報流出事件
森ビル・六本木ヒルズ回転ドア児童死亡事故事件
西武鉄道利益供与事件
マツダ宇品工場火災事件
三井物産ディーゼル排気微粒子除去装置データねつ造事件
明治安田生命保険金不払い事件
東武鉄道踏切死傷事故事件
松下電器産業石油温風機死亡事故事件
東京三菱銀行派遣社員巨額預金着服事件
アイフル貸し金違法取立て事件
トヨタ自動車リコール届出遅延事件
2 Let's think の問いを考える視点(Keys & Perspectives)
3 新聞に報道された企業不祥事・事故一覧
企業の財産不正
コンプライアンス違反
企業業務に関連する事故
個人情報流出事件
4 委員会設置会社
5 有価証券報告書における内部統制システムの開示事例(2004 年)
@ 内部統制の3 つの目的に言及した内部統制についての開示
A 内部統制の領域を要領よくまとめた内部統制についての開示
B 財務報告目的に言及した内部統制についての開示
C コンプライアンスを中心に説明した内部統制についての開示
D 内部監査部門の活動を取り上げた内部統制についての開示
E 職務に対する内部牽制を中心に説明した内部統制についての開示
F COSO フレームワークに言及した内部統制についての開示
6 内部統制が言及されている監査役会監査報告書(2004 年)
7 内部統制が言及されている監査委員会監査報告書(2004 年)
8 財務諸表に対する監査意見と内部統制に対する監査意見が一緒に表明された結合式監査報告書(英文)の例



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